2008年08月20日
日記 「ラスベガス滞在 最終日」
ついに帰国の日。
5:30に起床して、チェックアウト。
ホテルのシャトルバスに乗って空港へ。
滞在していたホテルは米系航空会社のクルーのステイ先でもあったらしく、キャビンアテンダントらしき人と一緒になる。
運転手にどこのエアラインか?と聞かれ、
「ユナイテッドエアライン」
と伝える。
帰りのロスまではUA(ユナイテッドエアライン)だったが、チェックインが自動チェックインの機械があり、かつ日本語選択もでき、かなり便利。
夏休みシーズンでかなり混むかと思いきや、朝早かったこともあり、チケッティング、チェックイン、セキュリティチェックも意外とすんなり。
一人、時間を持てあます。
ロスについても3時間くらいトランジットに時間があり、時間をもてあます。
帰りはYクラスだったので、ラウンジも使えず。。。
ようやくボーディング。
ベガスのドラッグストアで買ったメラトニンを飲んでいたので、帰りのフライトは爆睡。
ずっと寝ていたせいか、さほどのフライト時間も感じさせず成田に到着。
(日本に戻ってきてしまったな。。。)
と日本の地を実感しながらTCATに乗り込む。
成田を回る途中、ANAの丸いビルを右手に見据える。
綺麗な円柱形をした、そのビルを眺めながら、感慨に更ける共に、日本でのやるべきことに気分を新たにする。
アメリカにいって、とても多くのものを得てきた。
ミクロ的にはWECの視察はとても有意義だった。
現地でであった日本人関係者との出会いも大きかった。
しかし、マクロ的には、広大なアメリカの地から見た日本での自分。
日本であれこれ悩んでいたり、考えていたことがとても小さく感じられた。
アメリカから日本での自分を冷静に見えた。
これがなにより大きかったと思う。
いや、自分の中でのペットボトルの容量が単純に増えたのか。
以前よりももっとスケール感を持って物事を見れるようになったし、20代に持ち合わせていた行動力と大胆さを新たに取り戻した気がする。
歳を取ると、経験を積むと意外とその枠の中で考えてしまいがちだと思うし、そう陥っていたと思う。
そして、その枠の中でのリスクにおびえてしまったり。
そんなタガがはずれ、
(大した問題ではない)
と思えるようになった。
帰国後、リフレッシュしてかつスケール感を手に入れた僕は、出国前に恐れていた決断をいくつか、実行した。
大した問題ではなかったこと、どうでもいいことが払拭され、とても物事がいい方向に向かっている。
ウォーレンバフェットも言うとおり、自分の可能性を狭めているのは自分自身に他ならないという言葉の意味を改めて噛締めるた。
滞在日記はこれで締めくくるが、とても有意義で素晴らしい滞在だった。
実はWEC行きを大沢選手から誘われた時、仕事が心配で、断念しようと思っていた。
だが、急遽、門脇選手もセコンドとして訪米することになり、
「これは渡部さんが行くのは必然ですよ。全て決まっていることなんですよ。」
と背中を押され、
’いけない理由を述べるのではなく、どうすればいけるかを考えよう’
と気を新たに精力的に動きました。
不在中に部下にやってもらうタスクをまとめ、収益化がされていないため自費での出張でお金もなかったため、溜まっていたマイレージを使い、どれだけ安くいけるかを追求し、訪米の実現にいたった。
大げさかもしれないが、正直、飛行機が落ちた時のことも想定し、役員と社員にも有事の際の段取りと処理の指示も残していった。
少なくとも、お世話になったお客さんへの迷惑を避けるべく、僕の持っている株式は現役員でもあり、一緒に創業した元妻に譲渡して欲しいと、母親に電話を一本入れた。
今でも役員の元妻には、
「有事の際は株式は全て譲渡するよう母に頼んでおいたから、事後処理に専念して欲しい。困ったことがあったら、株主で先輩でもあるKさんとTさんに相談してください。必ず力になってくれるはずだ。」と。
※彼女にとってはいい迷惑かもしれないが(笑)。。。
現場を支えてくれているTリーダーにも、
「全てはS取締役の指示に従うように。」
Tリーダーだったら、S取締役の指示に忠実に任務を遂行してくれるはずだ。
幸い(!?)、何事もなく無事帰国し、杞憂に終わって結果オーライだったが、8年も会社をやっていると、そんなことも考えてしまう。
ただでさえ、今まで好き勝手やってきたのに、死んでも皆に迷惑を掛けるのは絶対に避けたいし。
マイルもまだ、たんまりあることだし、できれば年内にもう一度、ラスベガスに行こうと思う。
次は岡見勇信選手のUFCの試合を見に行く予定だ。
まだ、彼の怪我のため、試合が決まっていないが、試合が決まったら、万難を排してベガスでなくともアナハイムでもどこでも行こうと思う。
日記の最後に、素晴らしい機会と感動的な試合を見せてくれた大沢ケンジ選手にまず、この場を借りてお礼を述べたい。
彼の何気ない誘いがなかったら、この話はなかったと思う。
そして、迷っている僕の背中を押してくれた門脇選手。
何も心配せずに行ってきてください、とその環境をつくってくれたTリーダーにS取締役。
両親に海外視察にハッパを掛けてくれた株主であるKさん、Tさんにもこの場を借りて御礼申し上げます。
大げさかもしれないけど、まだまだ小さい会社なので、皆の協力なしにはこんないい経験ができる環境は作れないのです。
仕事を通して、お客さんも含め、皆さんに少しでも還元できたら、、、と思っています。
というわけで、今後にご期待ください。
おまけ写真その1:門脇選手と我が家にて
おまけ写真その2:お風呂上りの門脇選手。我が家にて。渋いボクサーパンツね。。。
おまけ写真その3:親方日の丸、桜田門に勤務のKY氏とのツーショット。久々の六本木にて。
おまけ写真その4:ストリップ嬢とアフターの約束を取り付けファイティングポーズを取るKY氏。桜田門、こんなんでいいのか!?
2008年08月19日
日記 「ラスベガス滞在 5日目」
いよいよ今回の旅行の第一目的であったWECの試合当日。
ディファ有明よりも狭い会場は熱気に包まれ、アメリカらしい大声援で盛り上がりを見せる。
写真その1:会場風景
写真その2:会場風景その2
大沢選手は第一試合。
日本では修斗世界トップランカーである彼がWECではなんと第一試合。
日本だったら後半3試合のどれかになるだけに、それだけWECのレベルは高いということか。
写真その3:スクリーンで紹介される大沢選手
煽り映像と共にスクリーンに映し出される。
自分が出場するわけではないのに、やたら緊張する。。。
写真その4:スクリーンに映し出される大沢選手
後ろのセコンド陣に何気に門脇選手と山田トレーナーが写っています。
いよいよ試合開始。
1R。
途中、フロントチョークを決めに行くも相手選手に脱出される。
打撃、グランドともに負けていない。
試合を動かしたのと決定機を作ったのは大沢。
このラウンドは間違いなく大沢選手。
2R。
先ほどのフロントチョークを決めにいったせいで、バテたか。
打撃戦ではお互い制空権を奪えないものの、相手選手のテイクダインが光る。
大沢選手、全て受けてこらえる。
しかし、このラウンドで門脇選手の説く技である、’門脇スペシャル’(腹固めとチョークのコンビネーション)の型が合計、2回入るものの決めきれず。
決定機は作るものの、試合を動かしたのは相手選手。
3R。
大沢選手、やはりバテてきたか。
テイクダウンを取られてはスタンドに戻すのが繰り返されるが、試合を制される。
しかし、メンタル面が強い大沢選手。
決定打を受けずに判定に持ち込む。
1Rは間違いなく大沢。
2R、3Rは相手選手だろう。
試合全体を制したのは相手選手だったが、決定機を何度も作ったのは大沢選手だったと思う。
判定は3-0で会い選手に軍杯があがる。
写真その5:スクリーンに映し出される判定シーン
残念さとこれに向けて頑張ってきた大沢選手に気持ちを思うと、胸が苦しくなる。
が、これだけの大舞台で強いいい選手とやれたのだから、とても良い経験になったと思うし、是非、この敗戦を次につなげて欲しい。
彼の試合が終わり、着替えて他の試合を見に来た大沢選手。
「いや~、すいません。」
と謝る彼。
この場合、いつもどおりに普通に振舞うのが選手にとっては一番、プレッシャーがないことを経験的に知っている。
なので、
「お疲れ!!」
とだけ笑顔で一言、掛ける。
変な気を遣って余計なことをいうべきではないし、誰よりも悔しいのは彼本人だろう。
彼の背中からは十分に悔しさがにじみ出ている。
気分を新たに、他の試合も視察。
最後はウェルター級タイトルマッチでチャンピョン相手に戴冠を目指す三浦選手の試合。
盛り上がりは最高潮を見せる。
写真その6:おまけ画像。PRIDEでも活躍していたソクジュ選手がセコンドに。ドレッドヘアが彼。
写真その7:日本人らしく武士に扮したセコンドを引き連れて入場する三浦選手
このメインの試合。
メインにふさわしく、チャンピョンと三浦選手の攻守が激しく入れ替わる。
三浦ピンチかと思いきや、三浦の反撃。
あわや、TKOか!と思いきや、相手選手の反撃に合う。
チャンピョンも三浦も強い強い。
特に三浦選手。
日本では全くの無名選手。
日本にこんな強い選手が居たのかと思うほど、びっくりした。
試合は残念ながら4Rで三浦選手のTKO負け。
ブレーンやセコンド陣は全く別だった我々も、途中、いけると思って、大声援を送る。
山田トレーナーも声を張り上げて観客席からアドバイスを送る。
とてもいい試合だった。
初めてのWECの全試合を生で見て、思ったこと。
とにかく、こんなに強い選手がこんなにごろごろ居るのか、ということ。
どの試合もみんな強い。
そして、駆け引きなしにぶつかり合う。
強さの自信の表れなんだろう。
そして、チャンピョンはチャンピョンの名にふさわしく、頭ひとつ、二つ、飛びぬけて強かった。
日本の興行とは強さ、レベルが格段に違う。
勿論、日本でもトップランカーの選手は十分にWECでも通用すると思う。
が、日本ではメインの3つの試合がここでは、前座試合な感じ。
そして、日本人の技術はアメリカでも通用するし、逆に技術だけ見ればアメリカより進んでいるかもしれない。
ただ、決定的に違うのはフィジカルの差。
日本人選手にとっての課題だろう。
DREAMも期待しているが、王者のヨアキム・ハンセンがこのアメリカの地ではどこまで通用するか。
勿論、ちゃんとした試合にはなると思うが、WECのチャンピョンの方が頭、ひとつ二つ、抜きん出て強いだろう。
それと、プロ意識。
ベガスという土壌柄、ショービジネスとしてのプロフェッショナルリズムを感じる。
格闘技にショービジネスに批判的な声も聞くことはあるが、どの選手も駆け引きなしに、全部を出し切るつもりでガンガン、ぶつかり合う。
様子見の戦いはほとんどしない。
勿論、そういった試合をする選手しか声が掛からないとは思うが、プロ意識、そして、強さとショービジネスとしての興行の完成度の高さを実感。
日本の場合、修斗は競技としての道を歩んでいるので、選手輩出しての大きな役割を担っているし、それはそれで必用だと思うが、ひとつ上のビックプロモーションはもっとプロ意識をもってやらないと長くは続かないかもしれない。
話題性だけのマッチメイクだけでは、ちょっと薄っぺらいし、薄っぺらい視聴者しか集まらないかもしれない。
試合後は、関係者全員でホテル:マンダレイベイにてバフェでお食事。
バフェこといわゆるビュッフェなのだが、これまた美味。
散々食べた後、翌時の朝のフライトに備えて、早めにホテルに戻る。
ホテルに戻り、パッキングを済ませ、最後となったベガスの夜を一人ベットで過ごす。
日記 「ラスベガス滞在 ギャラリー編」
ここいらで、ちょいと写真編をば。
写真その1:初日。寝技の最終チェックをする、大沢選手とセコンドの門脇選手。ホテルにて。
写真その2:門脇選手とのワンショット
写真その3:WECの事務所にてセコンド登録のワンシーン
写真その4:セコンド登録の帰りにメインのタイトルマッチに出場の三浦選手と遭遇
写真その5:アバクロとホリスターでお買い物
写真その6:ルクソールホテル。何かを昇華するがごとく一筋の青い光が天に突き抜ける。
写真その7:MGMホテル
写真その8:WEC会場となるハードロックホテル
写真その9:定刻に奏でる噴水ショーは圧巻の一言。
写真その10:WECチケット
2008年08月13日
日記 「ラスベガス滞在 4日目」
滞在4日目。
いよいよ、試合前日です。
この日のメインは公開計量。
公開計量とは、格闘技はハンディをなくしてフェアにやるために体重別に階級を分けて試合をします。
通常、普段の体重で試合に出る人は居なく、普段の体重から5キロくらい減量して、その階級に合わせて出場します。
よって、計量でその基準を満たすことが出場の絶対条件なのです。
じゃ、なぜ、減量するかといえば、体の大部分を占めている水分を減らして、無駄な脂肪を減らした方が、簡単にいうと有利だからです。
水タプタプで脂肪タプタプな選手と同じ体重で水分減らして無駄な脂肪がなく筋肉ばっかりの選手だったら、後者の方が断然、有利なんですね。
よくボクシングで減量がきついといいますが、同じことが当てはまります。
勿論、減量が終われば水分も取るので、軽量級では一気に3キロは一日で戻ります。
重量級では、5キロは当たり前くらいに、みんな試合当日には戻してきます。
この減量は本当にきつくて、塩分を取ると水分を保持しやすい体になるので、1ヶ月前とか数週間前から塩分は極力とらなくしたりと、みんな苦労と努力して減量に励んでいます。
仕事の電話が入り、20分遅れで公開計量の会場に向かう。
が、場所がわからず、右往左往しながらも会場の設営をやっている従業員に
「公開計量はどこだ?」
と聞くと、
「お~~~~、公開軽量か!!! こっちだぜ!ついてこい!」
と陽気なアメリカ人が案内してくれて、チョー助かったと礼を言うと、満面の笑みで
「礼にはおよばねーぜ!!」
と親指を立てながら去っていった。
公開計量にはファンもつめより、すでに盛り上がりモード。
この雰囲気いいですね~。
大沢選手の計量の前にブッカーのS氏が居たので、話をすると、
「いや~~~、干からびてますよ。相当グロッキーですよ(笑)。しかも11:00の事前計量に遅刻して、あの司会に本気で怒られてましたよ!!」
と、裏話を。
しかもドクターチェックを先にやっているようで時間が掛かっており、間に合ってラッキー!
そんなケンジ大沢の計量。
グロッキー気味の大沢ケンちゃんが出てきて、無事計量をパスして、ガッツポーズ!
対戦相手も計量をパスして、カメラに向かって、にらみ合いとファイティングポーズを。
後半、黒人選手は1回目でパスできず、セコンド陣がすぐさま、タオルで覆う中、パンツを脱いで再計量。
無事パス。
パンツの重さはせいぜい100グラム。
この100グラム単位で減量に取り組んでいる選手の心境たるや。。。
無事計量が終わり、チーム黒船の山田トレーナーやINSPIRITの杉田社長たちと総勢、12名くらいでマンダレイベイでバフェ(要するにブッフェ)でたらふく食べる。
大沢選手も減量を無事パスしたので、しっかりと食事。
明日の試合に備え、カジノに繰り出す組みとは別にセコンド陣と一緒に早めに解散。
2008年08月12日
日記 「ラスベガス滞在 3日目」
3日目ともなると、周りは英語。ホテルに帰っても全部英語。
だんだん、英語にも慣れてきて、やっぱり日本に帰ったらもっと英語、勉強しようとかと思う。
そんな中、完全フリーな時間は今日のみなので、昼から今日は一人で行動すると決めていた。
この日の目的はベガスを知ること。
いわゆるストリップいわれる有名ホテルが集まるエリアに昼過ぎから、闊歩する。
滞在ホテルから歩ける距離だったので、日焼けも兼ねてとにかく闊歩。
シーザーズパレス、バリーズ、ベラッジオ、フラミンゴ、ミラージュ、トレジャーアイランド、MGM等、名だたるホテルを散策。
やっぱり、ラスベガスは凄いと実感。
ホテルありきではないが、カジノの集客のためにさまざまなプロダクションショー、無料のショーにボクシングや総合格闘技のタイトルマッチ、そして宿泊施設やコンベンションの施設まで作ってしまっている。
たまたま、シーザースホテルの巨大な池の噴水ショーを見ることができたが、果たしてこんなことができる施設・ホテルは日本であるだろうか?????
何百本ものホースが音楽に合わせて奏でる噴水ショーは圧巻の一言。
たいした歴史もない中で、集客の為に、ここまで施設にこだわり、ショーや興行にこだわり、サービスにこだわり、楽しませる、人を集めることにとことん考えてそれらを形にしている町はあるだろうか?
僕の知りうる限りではないです。
だから、格闘議界でトップ興行のUFCやWECというものが生まれるのだと、その土壌たるやを感じました。
UFCに関してはファイトマネーとペイパービューのバック、ベストバウト等のボーナスも含めると億単位のファイトマネーがバンバン飛び交っているのも納得がいきます。
ベガスじゃないけど、本当に夢がある町だなと実感。
日本には、この文化というか土壌というか足腰の強さが圧倒的に違います。
日本でも石原都知事が、お台場にカジノを作ろう構想が以前、ありました。
お台場なんて、僕の古巣の親会社の本社がお台場にあったこともあり、よく知っていますが、
「近くて遠い」
とビジネスマンには大変、不評なエリアですよ。
シーザースパレスを真似たヴィーナスフォートもあることだし、カジノでも作って台場全体をドリームの町にしたらよっぽど面白いと思います。
そこから新しい、文化や産業が必ず生まれると思いますよ。
日航東京やメリディアンといったいいホテルもあるし。
この日は、散々、歩きまくって視察してホテルに帰って撃沈。
沢山、いい刺激を受けました。

